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聴けるセミナー講義への第一歩は教材の棒読みをしないことから

聴けるセミナー・講義への第一歩は教材の棒読みをしないこと

先週から地元の税理士の組合で研修講師を担当しています。
また、喋るだけじゃなく聞く側として、研修やセミナーなどにもちょくちょく参加しています。

そんな自分が喋るときに心がけていて、かつ、
他人の話を聞いていて「もっとこうすればいいのに」と思うこととして挙げられるのが、
参加者に配った教材の棒読みはしないということ。

セミナーや研修で喋る際は、教材に書いてあるものを棒読みするのではなく、自分の言葉で話すことを心がけましょう。
それが、喋るスキル上達への第一歩です。

レジュメさえ作ればそれでOK?

普段、セミナーや研修を受けていて感じるのは、参加者に配っている教材(テキストやレジュメ)をただひたすら読み続ける講師がなんだか多くないですか?という点です。

私が今担当している研修だと↓こんな文章が書いてあるテキストを使っているわけですが…。
研修で使用しているテキスト

こういうのをいちいち全部そのまま読んじゃう人が結構な割合で存在します。
(そして時間が足りなくて最後バタバタとか、もうアーメンとしか言いようがない…。)

まるで講師という仕事はレジュメやテキストさえ作ればそれで終わり(あとはそれを読みさえすればいい)と思っているかのような。

その認識、捨ててください!

書いてあることをひたすら読むだけならその時間を使って自分で読めばいいですし。
なんなら後からでも読めますし。
(って、ぶっちゃけ後からはあんまり読まないけど(笑))

テキストやレジュメは「前提」に過ぎない

私が思う「セミナーや研修に参加している人が求めているもの」って、単にテキストやレジュメが欲しいわけじゃなく、
書いてあることは書いてあることとして、それを踏まえてどんな話をしてくれるか
であって、さらに言えば、
書いてある内容をいかにわかりやすく解説してくれるか
なのです。

ここは多分、大多数の人が同じ意見なんじゃないでしょうか。

なので、どうせ喋るなら、棒読みから脱して自分の言葉で語る講師を目指しましょう!
テキストやレジュメに沿って話を進めたい場合でも、それをひたすら読むのではなく、そこに書いてある内容を自分の言葉で要約して伝えるのを基本とするのがベストです。

メリハリをつけるために読むことも

とはいえ、私自身、あくまでも「棒読みはしない」だけで、
テキストやレジュメを全く読まないのかというとそうではありません。

  • 内容を正確に押さえて欲しい部分
  • 「ここは重要ですよ」と強調したい部分

などでは、テキストやレジュメもしっかり読みます。

読む部分と読まない部分をそれぞれ作ることで、喋る内容(伝えたい内容)にメリハリや強弱をつけることを狙っています。

でも棒読みにはしない工夫を

そして、読んだ場合でも、読んだ内容の解説をそのあと(前の場合もある)に付け加えることも忘れません。
特にテキストの場合、読んだだけでは具体的なイメージが湧かないことが多いので。
(ウチの業界で出回っているものは特に…。)

「今読んだ(or今から読む)のはこれこれこーゆーことですよ」と、具体的な数字や事例を交えてコメントをします。
↓講義前に作るカンペもそんな内容のメモが中心です。
研修時のテキスト(カンペ)

メリハリの効いた「聴ける」喋りをするために

ここまで書いてきた内容をまとめてみると。
人前で喋る際には、教材に書いてある内容をただ棒読みするのではなく、

  • それを自分の言葉で要約して伝えることを基本とする
  • でもポイントとなるところではあえて読む(その解説も欠かさない)

これを意識していけば、聞いている人が退屈しない、メリハリの効いた、「聴ける」喋りができるハズです。
(って、「お前はできてんのか」と言われたらまだまだですが…。)

もちろん、これはすぐに習得できるスキルではないかもしれません。
でも、この意識を持たないと、いつまで経っても「ただ読んでるだけな人」のままです。
意識しながら続けていくことでだんだんコツが掴めてきて、自分の言葉で喋れる時間も増えていきますので。

そういう意味では、パワーポイントやKeynoteを使って、テキストやレジュメを使わない環境を強制的に作って喋るというのも、講義の内容によってはオススメです。

びとう
ただし、それもカンペを見ずに喋ることが大前提ですが。
せっかくそれに適したものを使っているんだから、喋る内容は全部頭に入れて、聞いている人の目を見て喋りましょう!

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