2023年分確定申告の受付は終了しました【2024.1.31更新】

完全ボランティアである同業者団体の役員を引き受けた理由

完全ボランティアである所属支部の役員を引き受けた理由

税理士として独立して現在4年目。
この春から、新たな役割にチャレンジ(?)しています。
その役割とは、税理士として所属している支部の役員です。

【前提】所属支部とは?

我々税理士は試験に合格しただけでは税理士として活動できません。
税理士として活動するためには税理士登録が必要で、
その登録を受けると、事務所がある地域を管轄する税理士会の支部に所属することになります。
(これは強制です)

私の場合、2015年の9月に開業して以来京都市左京区に事務所を置いているので、
ここを管轄している近畿税理士会の左京支部というところに所属しています。

なぜか?役員が回ってきてしまい…

そんなこんなで、開業以来左京支部に籍を置いてから約4年。
なぜか(?)ついに(?)私のもとにも支部の役員という仕事が回ってきてしまいました。
(って、言い方がババ引かされたみたいやけど(^^;)

「役員」ってことはもちろん報酬も出るんですよね?

と思われるでしょうが、そんなことは全く無く。

  • 完全無報酬で時間だけが取られるし
  • ハマっている某スマホゲームのイベントがある毎月第一土曜日に必ず会議が入ってしまうし
    (ほか、一口出資馬のレースと被るリスクもある)
  • 個人的に全く興味のない集団(政治系です)の会費を払えと言われるし
  • いろんな場所(関連団体の総会やら会議やら)に出席しろと言われる

私のような、多趣味で、かつ、人を雇っていない税理士がやるべき仕事ではないのかもしれません。

ただ、結局お受けして今に至ります。

なぜお受けすることにしたのか。
それは以下のような理由があるからです。

とりあえずやってみることにしているから

まずは、独立して以来一貫して持ち続けている心掛けの存在です。

どんな心掛けかというと、
「わからないこと・やったことがないことはとりあえずやってみる」

独立してからは経験することのほとんどすべてが未体験なことばかりです。
やる前から「これはやらない」とはねるのもいいですが、
ただ、それだと自分が活動する世界(フィールド?)はいつまで経っても広がっていかない。

また、物事の本当の善し悪しは実際にやってみて初めてわかるものでもあります。
やってみた結果、「無意味だったね」とやらなくなったこともたくさんありますが(ブログの毎日更新もそうですね)、それはそれで、自分の中では意味のある経験なのです。

というわけで、
「やったことがないからとりあえずやってみよう」
というのがまずは大きな理由です。
(4年間も続くものを「とりあえず」やってみるのはリスク大なのは重々承知しています(^^;)

刺激になるから

そして、2つ目の理由は「刺激になるから」

私は従業員を雇わず1人で税理士業を営んでいますが、
1人でやっていると、毎日自分を律しているつもりでも、律し方が甘い(かもしれない)ことに気付くことが難しいです。
また、いつも同じ仕事ばかりでは、正直言って、マンネリ感がどうしても出てしまいます…。

  • 他の同業者と関わることで、その人の仕事ぶりを垣間見ることができる
  • 普段やらない類の仕事をやることで気分転換になる

役員をやることでこうした効果があることも地味に見逃せません。

できる範囲で恩返しをしたいから

そして最後、3つ目の理由は「自分のできる範囲でこの業界に恩返しがしたいから」

私は顧客ゼロで4年前に独立開業しました。
そんな私でも今なんとか(?)生きながらえているのは、完全にこの資格のおかげです。

税理士の持つ「良さ」を次の世代へつなげたい

どういう点でこの資格のおかげなのかというと、まずはこの資格が持つ信用力の高さです。

ひとことで「信用」と言っても、
「先生先生とチヤホヤされる」とか「お金が借りやすい」とか、まぁいろいろあるのですが(^^;

ただ、こうした信用は先人である先輩の税理士たちが築き上げてくれたもので、私はその恩恵に完全にあずかっています。
税理士としてその恩恵にあずかっている以上、それを受けるだけでは無く、
「これからの時代に合った少しでも良い形で」それを次の世代へと引き継いでいくお手伝いをするのは我々の義務ではないのかな、と。

支部から仕事を得たことに対する感謝も

あと、私は開業当初から支部の集まりに参加しては
「元講師で人よりは喋れるハズなので、そんな仕事があったらお願いします!」
とアピールしてきました。

独立して以来、いろんな場所で喋る機会を設けさせていただきましたが、
それらの大半が支部の先生からの紹介を起点としています。

また、支部の先生から
「ウチは相続の仕事はやってないので代わりに受けて欲しい」
という依頼を受けたこともあります。

極端な話、支部がなければこれらの仕事をさせていただくことは無かったでしょう。
「さんざん支部を利用(?)しておいて、そのお返しをしないのもなんだかね…。」
という思いから、今回受けさせていただくことにしました。

まとめ 我が事だけ考えていても商売は成功しない

とはいえ、あくまでも「自分のできる範囲でやる」というのが大原則です。

支部の活動の中には、団体行動や人混みが大嫌いな私が忌み嫌う(笑)支部旅行なるモノもあるんですが、そんなのには絶対に行くつもりはありません。
(これは既に支部長や厚生委員長にも伝えています。本気にしていないかもですが(^^;)
あと、ダラダラとお酒を呑むのも苦手なので、支部の呑み会もなるべく一次会で帰りますし。

「役員だからあれもこれもやるべき」
では正直続かないので、役員として最大限の協力はしつつ、でも、自分の中での線引きはしっかりと持つようにしています。

それでも貢献できる形はあるハズですし、
これからも、自分なりに、お世話になっているこの業界に対して恩返しをしていければな、という気持ちです。

商売というのは我が事だけを考えていても成功はしません。
税理士という職業や所属支部から少なからずの恩恵を受けている以上、
「自分の時間を大切にしたいから」
「年会費さえ払ってりゃそれで十分でしょ」
という風には、自分にはなれなかったですねぇ…。

びとう
というわけで、これから4年間、とりあえず役目を頑張ります!

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 京都の税理士・尾藤武英税理士事務所
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